土曜日。
涼しくて、爽やかな朝。
空気が澄んでいて、気持ちがいい。
特筆することのない、平凡な一日。
と言うか、二日前のことなのに、よく覚えていない・・・
夜。窓を開け放すと、冷気を帯びた風が入ってくる。
虫の音が聞こえ、秋の気配が濃厚だ。
日曜日。
夫の叔父の一周忌で、京都まで出掛ける。
京都と言っても、北の外れ。
市内から、約1時間もかかる、山の中だ。
グズグズしていて、出発が遅くなり、
大慌てで、車に飛び乗る。
夫はハンドルを握ると、人が変わる・・・
大きな体に、黒いスーツとサングラス。
シルバーメタリックの大型車が、猛スピードで近づけば
たいていの車は道を空ける。
そう・・・その筋の人に、間違われているのだ。
背中に、ドラゴンを背負っていても、おかしくない風体・・・
私はいつも助手席で肩身が狭い。
ヤクザの姐さんとしては、若干迫力に欠ける・・・
途中、数珠を忘れたことに気がつく。
義妹に電話をして、借りることにする。
「持つべきモノは小姑と携帯電話。」
と、ずいぶん身勝手なことを言ってみる。
MIKIKO MADEの一輪挿し。
サツマイモの葉っぱです。